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やまのおかげ屋ブログ

鳥取和牛の白鵬85の3とは?日本一の産肉能力を持つ種牛の魅力に迫る!




先日『ほんまでっか!?TV』に紹介された鳥取和牛の「白鵬85の3」。

この血統は、但馬血統と同等かそれ以上の品質を持つと言われその子孫はA5ランクになる確率が高いという素晴らしい遺伝的な特徴を持っています 。


今回はその鳥取和牛の中でも特に優秀な種牛である「白鵬85の3」についてご紹介したいと思います。

目次


白鵬85の3とは?その血統とプロフィール


鳥取和牛 白鵬85の3
白鵬85の3

白鵬85の3という名前を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、実はこの牛は、日本一の産肉能力を持つと言われています。では、どんな牛なのか、その血統やプロフィールをご紹介します。


白鵬85の3は、平成22年1月3日に東伯郡琴浦町で誕生した黒毛和種の雄牛です。登録番号は黒原5360。この牛の母「みどり」は、BMSNo.11(脂肪交雑度)の産子を6頭輩出している鳥取県を代表する高能力雌牛です。その「みどり」に「勝忠平」という優秀な種雄牛を交配して生まれたのが白鵬85の3なのです。



白鵬85の3が持つ驚異的な産肉能力と肉質の特徴

鳥取和牛のロース芯
鳥取和牛のロース芯

白鵬85の3は、その誕生から注目されてきましたが、特に現場後代検定(種雄牛としての能力を子の肉質調査で測る)で驚異的な成績を収めました。現場後代検定終了時には、ロース芯面積72.2cm2、BMSNo.9.6という当時日本一の記録を打ち立てたました。

ロース芯面積とは、背中から切り出したロース肉の断面積で、大きければ大きいほど良質な肉質を示します。

BMSNo.とは、脂肪交雑度(サシ)を示す指標で、12段階で評価されます。8以上になると最上等級とされます。



白鵬85の3は、オレイン酸の含有率が55%以上であり、これは一般的な黒毛和牛の40%前後よりも高い値です。このことから、白鵬85の3は健康面や食感面で優れた肉質であるといえます。


白鵬85の3は、BMSNo.9.6という非常に高い値を持っています1。これは、肉質等級5(最高ランク)に相当する値です。このことから、白鵬85の3は旨味や柔らかさに優れた肉質であるといえます。




白鵬85の3の産子も非常に優秀


2017年 肉質日本一位になった鳥取和牛
2017年 肉質日本一位になった鳥取和牛

白鵬85の3は、自分自身で素晴らしい枝肉成績を出しただけでなく、その産子も高い産肉能力を受け継いでいます。白鵬85の3の産子は、体上線が強く、おとなしく扱いやすいという特徴があります。


さらに、白鵬85の3の産子は第11回全国和牛能力共進会(和牛界のオリンピック)では、第7区の肉牛郡で全国第1位に輝きました。これにより鳥取の子牛の競りに全国から買い付け人が訪れ、平均価格が全国トップクラスになるなど、鳥取和牛のブランド力を向上させました。


実はことしの6月、この「白鵬85の3」を父とする5歳の種牛「智頭白鵬」は、現場後代検定にてロースの面積が85.2平方センチメートル、枝肉からとれる精肉が全体の78パーセントで、いずれも全国1位となりました。また霜降りの割合も全国7位と好成績を収めました。


このことからも、4年後に北海道で開かれる和牛のオリンピックでの活躍に期待が高まります。


まとめ


いかがでしたでしょうか。今回は鳥取和牛の最高峰「白鵬85の3」の魅力に迫りました。白鵬85の3の特徴をまとめると

  • 高能力雌牛「みどり」と優秀種雄牛「勝忠平」の交配で生まれた

  • 日本一の産肉能力を誇り、現場後代検定や全国和牛能力共進会で歴史的な記録を打ち立てた

  • その産子も高い産肉能力を受け継ぎ、県内外で高値で取引されている

  • 肉質はオレイン酸や脂肪交雑が豊富で、健康にも美味しさにも優れている

となります。


白鵬85の3は、鳥取和牛の宝石と呼べる種牛です。その素晴らしい遺伝子を次世代に受け継ぐことで、日本の和牛文化がさらに発展されていくのではないでしょうか。


最後までお読みいただきありがとうございました。




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